平成20年度

1 研究主題
 基礎・基本を確実に習得する児童の育成
 〜国語科「読むこと」領域を中心とした学習指導法の工夫を通して〜

2 主題設定の理由
(1)昨年度までの研究から
 本校はこれまでに、国語科を中心として「基礎・基本の確実な習得」を目指してきた。19年度は、読む対象を物語文から説明文へ移行し、基礎・基本を明確化するとともに、それに合った指導法(ノート・ワークシート指導等を中心とした指導技術)を工夫することで、多くのことを得ることができた。また、基礎研究として「聴く」姿勢の指導の徹底と「聴いたらこたえる」姿勢の日常化を目指し、徐々に成果が見られるようになってきていると言える。

 しかし、研究後の反省において、説明文を読むための基本となる言語事項の弱さが見られること、系統をもっと明確にすることなどが課題としてあげられた。また、基礎研究においても、依然として「聴く」時の内容の捉え方、発言力の弱さ、「書く」スピードの遅さなどもあげられた。

 したがって、昨年度の研究の反省を踏まえ、様々な成果は引き継ぎながらも、さらに「読むこと」を通して、児童が基礎・基本を確実に習得できるよう、よりよい研究を進めていきたい。

(2)教育目標の具現化から
教育目標 努力目標
@自ら学ぶ子 @めあてをもって進んで学習する
A思いやる子 A相手の立場や気持ちを考えて行動する
Bたくましい子 B健康で明るく元気に運動する
Cねばり強い子 C協力し合って最後まで活動する

 本校は、上記の教育目標を掲げ、さらに、それを下ろした形で努力目標を設け、達成のための具現化を図っている。20年度の教育課程では、それぞれの教育目標に対して、次のような課題(重点指導事項)を設定している。

教育目標 重点指導事項
@自ら学ぶ子 校内研修の充実・日常化、表現力の向上(聴く・伝え合う指導)、繰り返し学習の必要性
A思いやる子 基本的しつけ、校内体制の一本化(思いやり、生命の尊重、善悪の判断を重点)、読書指導の充実
Bたくましい子 健康安全指導(早寝早起き朝ごはん、栄養指導・朝食指導等)、全校体制の指導、保護者と連携した指導
Cねばり強い子 児童活動の推進、活動時間の確保、望ましい人間関係の構築

 20年度の研究主題は、特に「自ら学ぶ子」の課題を解決するための具現化であるが、「基礎・基本は学力面だけではない」ことからすると、広い意味でこれらのすべての課題を解決するための具現化であり、よりよい研究を進めていく中で教育目標の達成に迫りたい。

(3)新学習指導要領との関連から
 「生きる力」を育むという基本理念が引き継がれた新学習指導要領が告示された。その理念の実現のために掲げられた改訂のポイントの中にある「基礎的・基本的な知識・技能の習得」は、「生きる力」を育む上で最も基盤になると考えられる。また、合わせて掲げられている「思考力・判断力・表現力の育成」についても、児童が基礎的・基本的な力を定着させた上で、いろいろな学習活動に取り組む必用がある事が明記されている。その点からも、これまで継続してきた「基礎・基本を確実に習得する児童の育成」という研究主題は、新学習指導要領の趣旨に則ったものである。新学習指導要領の理念の実現のために、さらに研究を深めていきたい。


 以上の3つの理由から、今年度の研究主題を設定した。「基礎・基本を確実に習得する児童の育成」を目指し、以下に示す仮説を検証していく中で、児童に「大きな夢と希望を育む」教育活動を推進できることを期待している。

3 研究目標
 児童が国語科の基礎・基本を確実に習得できるためには、「読み方」を明らかにし、それに合った指導法を工夫するとともに、個に応じた支援の工夫をしていくことが有効な手だてであることを実践を通して明らかにする。

4 研究仮説
 国語科の学習過程で「読み方」を明確にし、それに合った指導技術を工夫すれば、児童は叙述に即して読み取る力を確実に習得することができるであろう。

[特別支援教育の視点から]
「書く活動」につまずきがある児童に対し、考えられる要因に応じた手だてを工夫することにより、自分の力で「書く」ことができるようになるであろう。

5 仮説の検証に向けて
@授業にのぞむ姿勢の徹底
 ア) 授業を成立させるための「聴く」姿勢の指導の徹底
 イ) 聴いたことに対して「こたえる(表現)」姿勢の指導の徹底

A身に付けさせたい「読み方」の明確化
 ア) 授業における「読み方」の明確化(読みの手がかり、方法、順序)
 イ) 上記アの系統化

B身に付けさせたい「読み方」に合った指導技術の工夫
 ア) 指導技術(ノート指導やワークシート指導等)の工夫
 イ) 「読み方」を具現化した発問・指示等の明確化

C個に応じた支援の位置づけ
 ア) 授業における「書く活動」につまずきがある児童への支援の位置づけ
 イ) その他の支援の整理

D授業における評価の工夫
 ア) 授業における評価方法の明確化
 イ) 研究の評価方法の明確化

6 検証授業公開
 十和田市小学校学習指導研究会
 平成20年10月9日(木)に三本木小学校において開催
 ※詳細は後日
 ※全学年授業を公開します

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