|
1990年、仏沼を含む小川原湖沼群を国際水禽湿地調査局日本委員会が湿地目録に掲載しました。2001年、環境省が仏沼を「日本の重要湿地500」に選定し、2005年には、「国指定仏沼鳥獣保護区特別保護地区」に指定する公聴会で地元の賛意が得られ、仏沼が保護地区指定となりました。2005年11月に開催された第9回ラムサール締約国会議で仏沼が「条約登録簿」に掲載されました。
ラムサール条約は、1971年、イランのラムサールという町で水鳥と湿地に関する国際会議が開催され、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。この条約が、開催地の名前にちなみ「ラムサール条約」と呼ばれています。現在では
ラムサール条約による湿地の定義は幅広く、天然の湿地から人工の湿地まで含まれ、湿原だけではなく、川岸、海岸、干潟、水田もラムサール条約でいう湿地に含まれます。
仏沼は、国際自然保護連合レッドリストに掲載されているオオセッカ、シマクイナ、コジュリンが生息し、オオセッカの世界最大の繁殖地であることから基準Bグループの「生物の多様性の保全のために国際的に重要な湿地」、基準2の「危急種、絶滅危惧種または近絶滅種と特定された種、または絶滅のおそれがある生態学的な群集を支えている場合には、国際的な湿地とみなす」に該当することからラムサール条約登録湿地になりました。仏沼には多種多様な魚や昆虫など生息しており、それを餌にする鳥、さらにその鳥を捕食するワシ、タカ、獣がやってきます。また、仏沼は、渡り鳥が羽を休め、食物を与えてくれる国際的に重要な休息・中継地です。世界中で、湿地が開発の脅威にさらされています。この条約は、容易に破壊されやすい重要な湿地を、世界各国が保全することを目的とした条約です。
|