5年生 1名
6年生 8名
計 9名
指導者 渋田健太
1.単元
大単元「長く続いた戦争と新しい日本の出発」
小単元「戦時中の暮らし」(本時4/9)
2.教材観
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日清日露戦争から続く一連の動きの中で、日本は欧米列強型の帝国主義に飲み込まれることを恐れていた。結果として自ら帝国主義政策を選択した当時の日本は、その時点で破滅へと向かっていることに気がつかなかった。国家の独立と繁栄は資源を持たない日本にとって植民地政策によってのみ約束されるという妄想的な活路を見いだした背景もわからなくはない。しかし、国が栄える、言い換えれば「豊かさ」の追求の帰結点が戦争というのではあまりに貧弱な結論であろう。ある意味で日清戦争の勝利が日本の羅針盤を狂わせたともいえよう。戦争に勝つということが「豊かになる」と同義であろうはずもないことを誰もがわからなかったか。よしんばわかった為政者がいたとして、なぜ軌道を修正できなかったのか。 この単元を通して子供達には戦争の悲惨さだけを抽出して薄っぺらな「戦争反対」的な学習に終わらせるつもりはない。もちろん加害者意識や被害者意識を助長する展開にもするつもりもない。淡々と事実の積み上げをしていくだけである。判断していくのは一人一人の児童の感性に委ねたいと思う。ただ、平和憲法を保持する日本が、キナ臭さを増す国際情勢の中でどのようなスタンスで存在をアピールしていけばよいか、また、「真の豊かさ」とは何であるのかを問い続けたいとは考えている。 今回の授業では電子メールを活用し、中国や韓国などアジアの国々から当時の状況についての情報を入手させたり、日本国内の食糧事情などについても電子掲示板を通して情報を入手させるつもりである。それぞれの情報については学年の発達を考慮しなければならない点がでてくることは必至と思われるので、極度に刺激的なものに関してはフィルターをかけなければならないと感じている。 |
3.児童について
| 社会的な事象に対し関心を寄せる児童は比較的多い。朝刊の記事なども結構押さえている児童もいる。しかし、日中戦争、太平洋戦争などについてはほとんど知らない状態である。知っているのは原爆や、アニメ「蛍の墓」から伺い知ることのできる当時の雰囲気だけである。本時は中盤からグループ活動になる予定であるが、それぞれ学習能力やコンピュータリテラシーにばらつきがあるため、グループ構成に以下の点に注意した。
@グループの中に発表が好きな児童を必ず入れる。 Aグループの中にコンピュータリテラシーの高い児童を必ず入れる。 B交友関係を考慮する。 コンピュータリテラシー面でいえば全員がある程度使いこなすことができるが、キーボード入力の速度は著しく差がある。マウスによる操作に関しては基本的に差がない。自宅にパソコンのある家庭ほどコンピュータリテラシーは高い。(2名) |
4.単元のねらい
| 教科面
・日中戦争、太平洋戦争、敗戦という流れを、日本国民やアジアの人々の苦しみとあわせ調べ、日本の侵略戦争の実態をとらえる。 ・敗戦後、民主国家として再生した日本の役割と責任をとらえる。 ・これからの日本の課題に関心を持つ。 ・各種資料(ネットからの情報も含め)から戦中、戦後の様子を把握し、これからの日本のあり方について関心を持つ。 情報教育面 ・コンピュータリテラシーの一環として、電子メールの活用を促進する。 ・電子掲示板の利用法を習得する。 ・様々な情報から必要な情報を取捨選択する能力を養う。 ・情報の再構築能力をはかる。 |
5.単元全体指導計画
9時間扱い:本時4時間目
| 段階 | 内 容 |
ね ら い |
学 習 問 題 | 留 意 事 項 |
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第 一 次 |
長く続いた戦争 |
・漠然とでいいから戦争というものに関心を持たせる |
戦争ってどういうもんだろう |
終末段階で中国の日本人学校にメールを送る(日中戦争当時日本軍が何をしたのかについて尋ねる内容) |
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第 二 次 |
ふみあらされた中国の大地 |
・日中戦争が中国に多くの被害を与えたことを知る(前時のE-mailを活用する) |
日本軍は中国で何をやったんだろう |
終末段階で韓国の日本人学校にメールを送る(当時日本が朝鮮に何をしたのかについて尋ねる内容と日本人に対する感情について尋ねる内容) |
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第 三 次 |
多くの犠牲者を出したアジアの国々 |
・朝鮮の人々に与えた被害を知る(前時のE-mailを活用する) |
どうしていまだに朝鮮の人が反日感情を持っているんだろう |
時事の予告で当時目名では何を食べていたかを調べてくるよう指示する |
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第四 |
戦時中の暮らし |
・当時の食生活から戦時下の一般庶民の様子を伺い知る |
戦争当時、国民はどんなものを食べていたんだろう |
bbsへの書き込みから推察させる |
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第 五 次 |
戦争は終わった |
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ドロ沼から抜け出せなかった戦争はどうして終わることができたんだろう |
事前に原爆投下についてのアメリカ人の考え方をE−mailで入手する |
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第 六 次 |
新しい改革が始まった |
・連合国主導で民主主義国家への脱皮をはかったことをとらえる |
民主化の道はどのように行われたのだろう |
鬼畜米英から「みんな仲良く」というドラスティックな展開を印象づけ |
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第 七 次 |
国民の代表が憲法を定める |
・帝国憲法と新しい憲法との違いに気づく |
旧憲法と新憲法のどこが違うのだろう |
時間があったら子供達に憲法を作らせたい |
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第 八 次 |
復興した日本 |
・表面上は経済的に「豊か」に復興した日本だが課題が多いことに気づく |
今の日本は本当に豊かなのだろうか |
自己中心的な利益誘導型の考えは同じ過ちを繰り返す危険性があることにも気づかせたい |
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第 九 次 |
目名小平和宣言 |
・21世紀を創造していく自分たちの決意を平和宣言としてまとめる |
目名小平和憲章をつくろう |
目名小学校のホームページに掲載する |
6.校内研との関わり
研究主題
学習意欲を高め、創造能力を育成する指導法の研究(1年次)
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インターネットの活用を通して |
研究目標
多様な価値を認め、自分の意見をしっかり表現できる児童を育成する。
研究仮説
@ネットワークにおける交流学習での意見交換は、児童の考え方に新しい視点を与え、学習意欲の向上につながるのではないか。
A直接体験を増やし、その経験をインターネットによる交流学習で紹介することができれば、表現に自信がつくのではないか。
年次計画
3年計画
| 1年次 @表現したい事、誰かに伝えたい事を探す。
A直接体験を数多く企画し、実行する。 Bホームページ作成の仕方を知る。 CWWWブラウザソフトの使い方を知る。 Dインターネットを活用する。 E児童の活動を写真、サヴンド等のファィルにし、素材としてデータベ化する。 2年次 @交流校をネット上で探す。 A交流校とメール交換する。(児童同士) B交流校とホームページ上で情報のやりとりをする。 C同一教科、同一内容の授業をネツトを通じリアルタィムで行う 3年次 @ELTを招き、国際交流を図る。 A海外の邦人とコンタクトをとる。 B国の事情の情報交換をメールでやりとりする。 C海外の人と英語でメール交換を始める。 ※本時は、上記年次計画の2年次BC、3年次のABに該当 |
本時と校内研との整合性
本時の展開は、研究仮説の「ネットワークにおける交流学習での意見交換は、児童の考え方に新しい視点を与え、学習意欲の向上につながるのではないか」に基づくものである。また、情報活用能力の究極的課題である「情報の再構築、発信」につなげるよう構成している。
校内研として検証したい点
| @数多くの情報の中から自分たちに必要な情報を見つけだすことができるか。
A点としての情報を累計的にまとめることができるか。 Bまとめた情報から一般的傾向を読みとることができるか。 Cインターネットのリアルタイムな情報収集の問題点は何か。 D情報の信憑性をどのように判断するか。 |
7.本時の展開
(1)ねらい
| ・自分たちの住んでいる地域では戦争当時どのようなものを食べていたかを調べ、発表することができる。評価点@
・日本国内の各地ではどのようなものを食べていたかを電子掲示板から読みとることができる。評価点A ・様々な情報から当時の状況を推論することができる。評価点B ・情報機器を自分たちの道具として使いこなすことができる。評価点C |
(2) 本時の展開
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段階 |
学 習 活 動 | 予 想 さ れ る 児 童 の 反 応 | 留 意 点 | |
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つ か む |
1.前時までの活動を振り返 る 2.本時の学習課題を把握す する
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・朝鮮人に対してひどいことをしていた ・アジア諸国にも大きな被害を与えていた ・自分たちの地域に関して調べてきたものを 発表する ・白地図に書き込む |
大きな白地図を用意 しておく 評価点@ |
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作 業 す る |
3.ほかの地域はどんなもの を食べていたのか発表する 4.実際に調べてみる(目名 小学校のホームページ上にあ る電子掲示板の書き込みをチ ェックする) 5.地域ごとの情報を白地図 に入れる 6.全体的傾向を読みとる 7.驚いた情報を報告してく れた人にメールを送ろう |
・各自予想したことを発表する ・グループごとにインターネットに接続し目 名小学校の授業用掲示板にアクセスする ・グループごとに担当する地域の情報を白地 図に入れていく ・決してよいものを食べていたとは考えられ ない ・作られた食べ物はどこにいってしまったの だろう ・当時の国民はぜいたくできなかった ・各自メールソフトを起動しメッセージを作 成し送信する |
13:45から約10分間 全国から書き込みが ある予定 検証点CD 評価点AC 検証点@ 検証点A 検証点B 評価点B 評価点C |
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終末 |
8.次時の予告 |
・敗戦の様子を学習することを知る |
(3)評価
| ・自分たちの住んでいる地域では戦争当時どのようなものを食べていたかを調べ、発表することができたか。
・日本国内の各地ではどのようなものを食べていたかを電子掲示板から読みとることができたか。 ・様々な情報から当時の状況を推論することができたか。 ・情報機器を自分たちの道具として使いこなすことができたか。 |