平成8年11月20日
5年生 4名
6年生 6名
計10名
指導者 渋田健太
「ちょっとした観光案内をつくろう」(本時5/6)
| 低学年 | |||||||
| 目標 | コンピュータの基本的な取り扱いができるようになる | ||||||
| 内容 |
@電源とリセットボタン
Aマウスの取り扱い ・水平な場所で正しく持つことができる ・右ボタン、左ボタンの機能を使うことができる Bフロッピーディスクの取り扱い ・挿入ドライブと挿入方向、取り出しが正しくできる ・フロッピーディスクを抜いてから電源を切る ・赤いランプがついているときはフロッピーを抜かない Cコンピュータによる作図 ・簡単な図形をかき、目的の色を塗ることができる D簡単な文章をローマ字入力で打てる ・ローマ字表を見ながら打てる Eコンピュータ、ソフトなどを公共物として大切に取り扱わ なければならないことがわかる |
||||||
| 中学年 | |||||||
| 目標 | コンピュータとプリンタの基本的な操作ができるようになる | ||||||
| 内容 |
@コンピュータによる作図
・様々な機能を使ってかき、図形に文字を書き込むことが できる ・図形のファイルができる A文書の入力 ・ローマ字で自分で書いた文章を入力できる (促音便 撥音便を含む) B文書の保存と呼び出し ・文書をフロッピーディスクに登録することができる ・フロッピーディスクから文書を呼び出すことができる C文書の印刷 ・用紙をセットすることができ、印刷することができる Dデータベース ・データベースから情報を検索することができる ・簡単なデータベースを構築することができる E様々なソフトを自分自身で走らせることができる |
||||||
| 高学年 | |||||||
| 目標 | コンピュータを積極的に活用し、主体的に操作することができる | ||||||
| 内容 |
@コンピュータによる作図
・図形ファイルの編集ができる A文書の編集ができる B文書の印刷 ・印刷書式を設定し、印刷できる Cデータベース ・データベースから情報を検索し、新しい情報を作り出す ことができる ・簡単なデータベースを構築することができる D各種アプリケーションソフトの基本操作をすることができ る ・グラフ作成ソフトを利用できる ・表計算ソフトを利用できる ・オーサリングソフトを利用できる Eまわりを取りまく環境は情報化社会であることがわかる |
本校でコンピュータを本格的に授業に取り入れたのはここ2年であるが、本校に旧型の機種が配備されてからは3年目を迎える。現在の5・6年生はコンピュータにふれてから3年目にはいるという観点からいえば全くの初心者ではない。そのためハードに対するアレルギーはなく、テキスト入力、グラフィック作成、簡単な作曲、ファイル操作など、マルチメディアタイトル作成に関するリテラシーは基本的に問題がない。
ところで、コンピュータを利用しての授業や様々な活動から、興味ある点が浮かび上がってきた。それは、ハードの習熟が進めば進むにしたがって、以前まではコンピュータにさわるのが楽しくてしょうがない、とにかくさわりたいという意識の先行していた児童が、何かを作る作業になると分業化していく傾向が見られることである。スピーディにテキスト入力できる子は、おのずとテキスト入力係としてキーボードをたたき、グラフィックが得意な子は主にペイントドローソフトを使用しマウス中心の作業に集中する。また、「こうだ、ああだ」と全体に関して注文を付ける子は自然と総合監督のような位置に属し、データの統合に一役買ってでているという、おのおのが得意な分野で能力を発揮し始めていくという点である。いいかえれば、すでにコンピュータが完全にツールとして彼らに位置づけられたことを意味しているのである。
今回の学級裁量のマルチメディアタイトル作成に関しては、4台のウインドウズマシンを10人で割り振りし、3人1組が2グループ、2人1組が2グループという編成で作業をさせる予定である。
|
(1)私たちの住む下北半島の自治体が制定している花鳥木について見識を深める。
(2)情報の取捨選択能力を高める。 (3)コンピュータを積極的に活用し、主体的に操作できるようにする。 |
| 段階 | 内 容 | ね ら い | 学 習 問 題 | 留意事項 |
| 第 一 次 |
ちょっとした観光案内をつくる意欲を持つ
|
・郷土に対する愛着心を持たせる
|
下北半島の自治体が制定する花鳥
木はなんだろう |
取材の仕方を身に付けさせる
|
| 第 二 次 |
情報を分類しながら整理する
|
・プログラムを考える | 集めたデータをまとめてみよう |
筋道立てた考え方を身に付けさせる
|
| 第 三 次 |
写真を取り込む |
・スキャナーの使い方を身に付ける
|
スキャナーの使い方を知ろう |
全員にやらせる
|
| 第 四 次 |
パソコンにデータを入力する
|
・テキスト、フォトグラフ、サウンド等をファイル化する
|
データを打ち込もう |
とやかく言わない
|
| 第 五 次 本 |
マルチメディアタイトルに仕上げる
|
・ソフトを使って各種のデータを統合する
|
打ち込んだデータを統合してみよう
|
多様な表現を認める
|
| 第 六 次 |
完成作品をみる |
・他の班の作品から表現の優れているものを認めあう心情を育てる
|
下北半島の自治体が制定する花鳥木につ いて理解を深めよう
|
著作権について考える
|
学習意欲を高め、豊かな表現力を育成する指導法の研究(2年次)
─────マルチメディアの活用を通して──────
| 学習過程にマルチメディアの活用を位置づけることによって、学習意欲を高め、豊かな表現力のある児童を育成する。 |
| @情報を収集し、選択、発信(発表)する事によって、興味・関心や問題意識を持ち、学習意欲が高まるのではないか。 A各メディアを統合する作業は、自分なりの考えや思いをまとめるのに役立ち、豊かな表現ができるのではないか。 |
|
3年計画
1年次 @コンピュータの起動方法を覚える Aゲームを通してコンピュータ親しませる B文章をローマ字で書けるようになる Cキーボードの配列を覚える D五十音をキーボードを通してローマ字入力させる E自作の詩をワープロソフトで入力させプリントアウトさせる 2年次 @オーサリングソフト(マルチメディア教材作成支援ソフト)利用によるマルチメディアタイトル(作品)の作成 Aマルチメディアによる学習のまとめと発表の場での活用 B異内容指導でのコンピュータソフトの活用 C委員会活動の中でのコンピュータ活用 3年次 @データベースを生かす活動 Aパソコン通信で情報を引き出し、活用する Bネットワークによる学校間交流をし、コミュニケーション能力を高め、授業に生かす ※本時は、上記年次計画の2年次@、Aに該当 |
|
今回の授業は教科でもなく、道徳でもなく、文部省が定めた特別活動(学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事)でもない時間、つまり、ゆとりの時間に校内研の提案授業を盛り込んだ点が一つの提案である。というのは教科に当てはめてマルチメディアを導入するには限界が見えてきたからである。それは@ゴールの決まってるコースウェア上では限られた枠内での発想しか期待できないAオープンエンドが比較的柔軟に取り入れやすい教科は生活科、社会科のほかには大きく認められないB大胆な教材の精選をしていかなければ、個々の発想を生かす豊かな表現を作り出させるだけの時間的な余裕がない。以上の観点から、マルチメディアタイトル作成をゆとりの時間にセットした。本校にはゆとりの時間の活用として、「目名っ子タイム」「業間の体力作り」「学級裁量」の3つのパターンがあるが、ある意味では本時は目名っ子タイムで扱ってもいいものである。というのは、目名っ子タイムのねらいの中に「郷土や自然を探求し、それについての理解を深めたり、愛する心を育てる」というものがあるからである。しかしながら、目名っ子タイムは全校児童対象のものであり、また、コンピュー
タリテラシーからいっても学級裁量の時間を設定せざるを得なかった事情もある。
|
| @タイトル作成が個々を生かすツールになっているか A新しい発見や喜びが場面場面で確認できるか。できるとすればそれは何か。できないのであれば、その理由は何か。 Bコンピュータが、ツールとして定着し違和感なく児童の表現活動の一役を担っているか C他教科への有効利用の芽があるか。あるとすればそれは何か。 D児童の表現を妨げているものは何か |
| (1)ねらい ・自分たちの住む下北の自治体が制定する花鳥木について、マルチメディアタイトル作成を通して知ることができる。 ・一人一人が自分の意見を出し、共同作業を通して、互いを認めあい尊重する態度を身につけることができる。 ・よりよい(豊かな)表現で下北の自治体が制定する花鳥木について紹介できるような作品を作ることができる。 (2)本時の展開 |
| 段階 | 学 習 活 動 | 予 想 さ れ る 児 童 の 反 応 | 留 意 点 | ||||||
| つ か む |
1.前時までの活動を振り返 る 2.本時の学習課題を把握す する 観光案内について入力し たデータを筋道立てて統 合しよう |
・簡単な観光案内のためのデータを入力した ことを思い出す ・データを統合する作業を中心に作業するこ とを意識する |
|||||||
| 観光案内について入力し たデータを筋道立てて統 合しよう |
|||||||||
| 作 業 す る |
3.ボタン設定に気をつけよ う 4.手直しするデータはない だろうか 5.とにかくできたところま でソフトを走らせてみよ う 6.統合の仕方での手直しを しよう 7.マルチメディアタイトル の仕上げをしよう |
・ファイルのリンク先はどこだろう ・プログラムに間違いはないだろうか ・効果的な提示の仕方は何だろう ・写真が大きすぎる ・データのファイルサイズを変えてみよう ・見やすい背景にしたらどうだろう ・もっと楽しい展開にならないだろうか ・いい感じ ・おそい ・ほかの班のを参考にしよう ・ボタンのリンク先を変えよう ・できた |
検証点@ 検証点B 検証点D グラフィックデ ータの修正につ いてはスキャナ ーを導入する 検証点A 検証点C 煮詰まっている 班があればアド バイスを与える どのようなかた ちであれ賞賛す る |
||||||
| 終末 | 8.次時の予告 | ・いろんな班の観光巡りをしよう | |||||||
(3)評価 ・自分たちの住む下北の自治体が制定する花鳥木について、マルチメディアタイトル作成を通して知ることができたか。 ・一人一人が自分の意見を出し、共同作業を通して、互いを認めあい尊重する態度を身につけることができたか。 ・よりよい(豊かな)表現で下北の自治体が制定する花鳥木について紹介できるような作品を作ることができたか。 ・面白がって取り組んでいたか。 ・何もせず黙っている子がいなかったか。 ・筋道立てたプログラムを実行できたか。 ・創作意欲がとぎれなかったか。 ・コンピュータリテラシーはこのくらいの到達でいいのか。 ・目が疲れていなかったか。 ・身体的異常を訴える子どもがいなかったか。 ・合科的授業としてとらえるのであれば、どの教科とどの教科との組み合わせとして考えることができるのか。 |