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第5・6年算数科学習指導

期日  平成7年11月29日(水) 3校時
対象  5年生6名 6年生4名 計10名
指導者 渋 田 健 太

第5学年

1.単元名


   正多角形と円     題材  円周率

2.題材について


 円については、その直径の長さと円周の長さの間に何らかの関係があることはわかっていると思われるが、子どもたちにとってその関係は明らかではない。したがって、前の小単元で学習した円 に内接する正六角形を想起させ、円周の長さは直径の長さの3倍より少し長いことをとらえさせる。 その上で、実際にいくつかの円について、直径の長さと円周の長さを測定させ、円の大きさに関わら ず円周の長さの直径の長さに対する割合が常に一定であるということをとらえさせる。そして、その割合を円周率といい、普通3.14を用いることを知らせる。円周率は、3.14159265358979........ と無限 に続く数であるが、ここでは簡単にふれておく程度にする。円周率の学習から、直径の長さがわかれば、円周の長さを求められることになり、円周=直径×円周率の公式を導かせる。
 円というのは、生活の中にも数多く存在するものなので、この円周を求める公式を手に入れること によって、生活の場の中で様々な活用がはかられていくものになると思われる。
今回の授業の中では、コンピュータの使用がはかられれているが、これは、自分たちで調べたデータを入力することによって、一定の割合をだすという具体的操作活動としての一環として位置づけている。

3.関連と発展

5年 9 文字と式
10 単位量あたりの大きさ
6年 11 比例 中学校
・変数と変域の意味
・変化する2つの数量の関係を表から
とらえること
・比例の概念と用語、性質
・比例の関係の式表示
を求める。
・比例の関係に着目した問題解決
・数量の変わり方や対応のしかた
・2つの数量の関係を、文字を使っ
て式に表すこと
・関数の意味(関数の考え)
・関数を表す式表示とグラフ

・比例の関係を表す式とグラ
の特徴
・反比例の関係を表す式とグ
フの特徴
6年 4 比
・比や比の値の意味とその表し方
・比の相等、比を簡単にすること
・比の考えを適用した問題解決
6年 12 反比例
・反比例の概念と用語、性質
・反比例の関係の式表示
・反比例のグラフ
・反比例の関係に着目した問題解決

4.児童について


  (1)全体的傾向(主に算数に関して)
    ・各々の力にさほど大きなばらつきはなく、習熟のスピード差は気にならない。
    ・発表意欲は旺盛。
    ・協力しあって物事を解決しようとする。
  (2)コンピュータリテラシーについて
    ・ハードの操作に関しては6名とも問題がない。
    ・データ入力については、ソフトごとの違いがあり、その際に若干の戸惑いはみられるものの、
     おおむねできると判断してよい児童ばかりである。
  (3)算数科におけるコンピュータ使用実績 
    ・単元 合同
    ・単元 三角形、四角形の面積
       ※使用ソフト 図形処理ソフト

5.単元の目標


  (1)円周率について知り、これを用いて身近な問題を解決しようとする意欲を持つ。
  (2)正多角形の意味や性質を理解し、円を用いて正多角形を作図することができる。
  (3)円周率の意味を知り、円周と直径との関係を理解し、円周率を用いて問題を解決することができる。
  (4)円の求積公式を導き、公式を適用して面積を求めることができる。
  (5)おうぎ形や中心角を知り、おうぎ形を作図したり、面積を求めたりすることができる。

第6学年

1.単元名


   反比例
   題材名
    反比例の式とグラフ

2.題材について


 学習指導要領との関連からいえば、【<D(2)>  ともなって変わる2つの数量について、それらの関係を考察する能力を伸ばす。イ 反比例の意味について理解すること。又、簡単な場合につい  て、式を用いて表すこと。<内容の取り扱い(6)>イ イの反比例については、折れ線グラフを用いて2つの数量の変化の様子にふれる程度とすること。】に該当する分野である。
 反比例のグラフは、じっさいには、xとyの値が大きくなればなるほど、x軸とy軸に限りなく近づくなめらかな曲線になるが、小学生がこのなめらかな曲線を正確に書くことは困難である。そこで、この手の表現が得意なコンピュータを利用してその特徴をとらえさせようとするのが本時のねらいでもある

4.児童について


  (1)全体的傾向  
     ・能力差が著しく大きい集団である。
     ・数における抽象的思考が困難な児童が存在。
     ・作業能率もかなりなばらつきがある。
  (2)コンピュータリテラシーについて
     ・4名とも、一般的な操作に関して問題ない。
     ・ソフトの操作能力は基本的には問題ないが、やはりジャンルの違うソフトの際には入力の手順の違いが若干の障害となっている。
     (特に表計算のソフトに関しては、文字入力と数値入力の仕方が違う)
  (3)算数科におけるコンピュータの使用実績
     ・単元 拡大図と縮図
     ・単元 対称な図形
     ・単元 比例  
       ※使用ソフト 図形処理ソフト 表計算ソフト

5.単元の目標


  (1)数量関係の考察や処理に、反比例の考えを有効に用いようとする意欲を持つ。
  (2)反比例の意味や、反比例する2つの数量の変化と対応の関係について理解する。
  (3)反比例する2つの数量の関係を式やグラフに表し、その特徴を理解する。
  (4)反比例の関係に着目し問題を解決することができる。

6.単元全体指導計画

5学年(16時間)                         6学年(9時間)
1.正多角形 @正多角形の意味を知
りその性質特徴を
理解する
どんなところがにている
でしょう
1.反比例 @反比例の意味につい
て知る
xが2倍3倍になるとき
yはどうなるだろう
A反比例の性質につい
て調べる
xの割合と対応するyの
割合を調べよう
A円を用いた正多角
形の書き方を理解す
円を使って正多角形をか
いてみよう
B練習1
2.円周率
(コンピ
ータ使用小
元)
@ロータス123の
操作方法を学ぶ
ロータスを立ち上げてみ
よう
2.反比例の式
とグラフ
(コンピュー
使用小単元)
@ロータス123の操
作方法を学ぶ
ロータスを立ち上げてみ
よう
A円周と直径の割合が
常に一定であることを
知り円周と直径の関
係を式にまとめること
ができる
円のまわりの長さは直径
の何倍なんだろう
(本時)
A反比例の関係はy
=決まった数÷x
x×y=決まった数
と表されることがわか
xとyの関係を式に表し
てみよう
B円の直径と円周の変
わりかを調べその特
徴をとらえることがで
きる
直径が変わると円周はど
のように変わるだろう
B反比例のグラフの
特徴を概観できる
反比例のグラフの特徴
を調べてみよう(本時)
C練習2


まとめの練習
C円周を求める公式を
適用して問題を解決す
ることができる
円周がわかっているとき
直径はどうやって求めたら
いいだろう
D練習
3.円の面積 @円の面積を方眼紙を
用いて概測する仕方を
理解する
円の面積の見当をつけよ
A円を扇形に細分して
長方形に等積変形して
から円の求積公式を導
くことができる
円の面積の求め方を考え
よう
B円の求積公式を適用
して問題を解決するこ
とができる
4.おうぎ形 @おうぎ形中心角の
用語を知りおうぎ形
の特徴を理解する
Aおうぎ形の円周の長
さや面積を求めること
ができる


練習
まとめの練

7.校内研との関わり


研究主題

 個を生かし、学習意欲を高めるための指導法
       ───コンピューターの利用を通して───

研究目標

 事象に対して主体的に考える子どもの育成

研究仮説

   @コンピューターを使用することによって学習意欲が高まるのではないか
    Aコンピューターを使用することによって情報を取捨選択する力が付くのではないか
    Bコンピューターを使用することによって筋道立てた考え方ができるのではないか。

年次計画

 3年計画   
   1年次
   @コンピューターの起動方法を覚える
   Aゲームを通してコンピューターに親しませる
   B文章をローマ字で書けるようになる
   Cキーボードの配列を覚える
   D五十音をキーボードを通してローマ字入力させる
   E自作の詩をワープロソフトで入力させプリントアウトさせる
   2年次
   @データベースをつくる
   A異内容指導の算数で、教師が当該学年に張り付いていないときにコンピューターソフト使用して授業を進める
   B委員会活動の中でコンピューターを使用する
   3年次
   @作成したデータベースを活かす活動をする
   A音楽、図工などの技能教科でコンピューターソフトを起動して授業する
   Bパソコン通信で情報を引き出す

※当初は1年次の内容で手一杯になると予想されたが、コンピュータリテラシーが予想以上にはやくすすみ、年次計画の上方修正を行い、教科においては初年度2学期より2年次のAを導入。

本時と校内研との整合性


第5学年
 コンピュータを使う必然性は、教科内容においてはさほどないかもしれない。コンピュータの代わりに電卓でもよいと考えられるし、また、教科書の指導書でも電卓の使用を認めている。しかし、複式授業において教師のいわゆる「わたり」の場面では効果的に利用できるのではないかという実験的な試みで導入しているわけである。したがって、今回の授業のポイントとしては、間接指導の際にコンピュータがどれだけ有効なツールであるのか、また、子どもたちにとって意欲を持続させておくだけの魅力のあるものなのかを探るところにある。

第6学年
 第5学年と同様、間接指導の際にコンピュータがどれだけの働きをしてくれるのかという実験的な部分と、もう一つは、手書きでは不可能なグラフをコンピュータにさせることによって、その特徴をつかませたいという視点から、コンピュータを使用している。

校内研として検証したい点

 
  @コンピューターを使用したことによって、子どもたちの学習意欲はたかまっていただろうか。 
    検証の観点
   ・コンピュータの操作活動を取り入れることによって話を集中して聞くことができたか。
   ・操作がわからないときは、すすんで聞くことができたか。
   ・子供どうしで積極的に教えあうことができたか。
   ・すすんで問題を解決しようと頑張ったか。
  Aコンピューターを使用したことによって、子どもたちが情報を取捨選択する力を発揮しただろうか。
   検証の観点
   ・ほしい情報を訴えることができるようになったか。
  Bコンピューターを使用したことによって、子どもたちは筋道立てた考え方を模索、若しくはしていただろうか
    検証の観点
   ・予想をたて、解決方法を探り、実行してみて、方向の真偽を確かめ、次の問題を見つけることができたか。
   ・既習事項を使ったか。
   ・発想は多方面からであったか。
  Cコンピュータの使用が、子どもたちにとって、思考の障害となってはいないだろうか。
  D間接指導のツールとして効果があるのかないのか。
  E本時におけるソフトの問題点は何か。

8.本時の展開

5学年(4/16)
(1)ねらい
・円周と直径の割合が常に一定であ ることを知り、円周と直径の関係を公式 にまとめることができる。
・持ち寄った具体物の円周や直径を 計測できる。
・表計算ソフトを起動し、定められた手順でデータを入力し、一定の割合を見つけだすことができる。
       
6学年(6/9)
(1)ねらい
・反比例する2つの数量の関係をグ ラフに表し、その特徴をとらえることができる
・表計算ソフトを起動し、定められた手順でデータを入力し、グラフを表示させることができる。
・表示されたグラフから、反比例の グラフの特徴を読み取ることができる。

(2)展開

留意点 予想される児童の反応 学習活動 段階 段階 学習活動 予想される児童の反応 留意点
1.前時の復習
2.本時の学習問題を提
する
何倍なんだろう
1前時の復習
2.本時の学習問題を提
する
反比例の式は y=a÷x
x×y=a
つかもう
円のまわりの長さは直径の何倍なんだろう 反比例のグラフの特徴をつかもう
@ はか
り方を確
認してお

A 円周
をはかる
際に紐が
便利なの
で用意し
ておく
各々が持ち寄った物の直径と
円周をはかる (具体的操作
活動) 2人一組の班で行う
円周÷直径で何倍かがわかる
3.もってきた筒状の物体
の円周と直径はかって
ノートに記入しましょ

4.何倍になっているかを
調べるにはどうしたら
いいだろう


3.表計算ソフトを立ち上
げましょう
4.ソフト画面上にある反
比例の表をグラフ化
してみる
それぞれがソフトを立ち上げ

マクロ\Aを実行
ファイル
名は反
比例.w
j3を
選択させ



5.自分で考えた反比例の
データを表に入力し
グラフ化してみる
6.反比例のグラフの特
特徴をノートに記入し
よう
マクロ\Bを実行
右下がりの曲線である
xが増えれば増えるほどy
減っていく
xの値が大きくなるとyの
は限りなく0に近づく
コンピ
ュータの
机に移動
調べたデータを表の中に打
ち込む
マクロ\Aを実行(ファイル
名5年算数.wj3
4.表計算ソフトを使用す

5.円周が直径の何倍にな
っているかを確かめる






7.まとめる フは右下がり
が増えるほど
0に近づく
自分の机
に戻って
まとめる
ノートに
反比例の
グラフ
書いてみ
反比例のグラフは右下がり
の曲線で、Xが増えるほど
Yは限りなく0に近づく
式とし
まとめ
せたい
3.1
が円
率と
うこと
おさえ
円のまわりの長さは直径の約
3.14倍である
6.まとめる
4=円周
=円周
7.次時の予告
8.練習問題
9.次時の予告
・直径×3.14=円周

・直径×円周率=円周
7.次時の予告


(3)評価 

5学年
・円周と直径の割合が常に一定であ ることを知り、円周と直径の関係 を公式にまとめることができたか。
・持ち寄った具体物の円周や直径を 計測できたか。
・表計算ソフトを起動し、定められ た手順でデータを入力し、一定の 割合を見つけだすことができたか。
6学年
・反比例する2つの数量の関係をグ ラフに表し、その特徴をとらえる ことができたか。
・表計算ソフトを起動し、定められ た手順でデータを入力し、グラフ  を表示させることができたか。
・表示されたグラフから、反比例の グラフの特徴を読み取ることがで きたか。




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