ホームくろいし魅力百選>その82「高橋家の米蔵・味噌蔵と文庫蔵」

広報くろいし2005年3月1日号より
くろいし魅力百選 その82
高橋家の米蔵・味噌蔵と文庫蔵

   

米蔵と味噌蔵
文庫蔵側面と庇・板壁
 
 国の重要文化財として知られる中町こみせ通りの「高橋家住宅」。その西側裏庭にある米蔵・味噌蔵と文庫蔵が、昨年12月10日、重要文化財の追加指定を受けました。

 高橋家は、代々"理右衛門(りうえもん)"を名乗る黒石藩御用達の商家で、米穀をはじめ味噌や醤油・塩などを販売。

 保管する蔵が建築されたのは、その構造手法から、住宅と同時期の宝暦(ほうれき)13年(1763)ごろとされています。

 いずれも土蔵造りで、切妻(きりづま)・鉄板葺(ぶき)の屋根で連なっているほか、階層は米蔵・味噌蔵が平屋建てで、文庫蔵が2階建てです。

 蔵の入り口は、庇(ひさし)と板壁で囲われ正面左側に米蔵、右側に味噌蔵が併設した形で建築。いずれも吹き抜けの一室ですが、味噌蔵の北側には、棚が設けられています(平面図参照)。

 米・味噌蔵合わせた面積は、約128uで、いずれも正面に両開き扉が設置され、外壁が中塗仕上げ。

 一方、文庫蔵は、米蔵・味噌蔵の南側に並ぶ形で建てられ、1・2階ともに面積は、約42uです。

 外壁は土壁で、内壁が縦板張り。正面の両開き扉と扉口は、漆喰(しっくい)塗りで仕上げられています。

 また、住宅や土蔵の建設を示す文書の「宝暦十三年癸未年・土場材木直段書(ほうれきみずのとのひつじのとしどばざいもくねだんがき)」、「宝暦十三癸年九月・材木直(段)附帳(ざいもくねだんつけちょう)」、「材木直段覚(ざいもくねだんおぼえ)」、「宝暦十三年未(ひつじ)十一月晦日(みそか)・材木直段附帳入(ざいもくねだんつけちょういれ)」、「甲申年十月廿三日(きのえのさるのとしにじゅうさん)・土蔵棟上諸入用控(どぞうむねあげしょにゅうようひかえ)」が、建設の経緯を示す貴重な資料として附指定されました。なお、公開はしていません。



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