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広報くろいし2002年10月1日号より
くろいし魅力百選 その60
−中野神社の「川柳の杜」−
 本市は、藩政時代から短歌・俳句などの短文芸活動が盛んで、その伝統が今日まで綿々と受け継がれ、句碑や歌碑などが随所に点在している「文芸の里」です。特に近年、中野神社の境内には多くの川柳の句碑が建立され、「川柳の杜」として愛好者に親しまれています。


川柳の杜 黒石は青森県川柳発祥の地であり、その起源は大正時代にさかのぼります。当市には県川柳社事務所の所在地があるほか、月刊機関誌『ねぶた』の編集も市内の同人にゆだねられるなど活発な活動が続けられ、数多くの柳人を輩出しています。

 昭和37年、当時の川柳愛好者などの募金により、中野神社境内にはじめて句碑を建立。その碑には、川柳王国青森の基礎を築いた小林不浪人の「あきらめて歩けば月も歩き出し」と、「動中に静を求めて煙草の輪」の2句が刻まれています。

 その後、本県川柳界の歴史を担ってきた後藤蝶五郎「退いてみる世の中の面白さ」や、山田よし丸「一に人二に人三に和が足らず」、後藤柳允「したたかに酔う愚かさも見せておく」、中林瞭象「雪を恋い雪を恐れて古希至る」の句碑が次々と建てられました。

 平成6年には、黒石川柳社(佐藤遊子会長)のメンバーが、境内の参道沿いや広場に自筆のミニ句碑31基を建立。「川柳の杜」としての顔を持つきっかけとなりました。そして今年9月、新たに同会員の碑9基が建てられ、その数44基となり、全国でも屈指の数を誇っています。

 古くから紅葉の名勝として知られている中野神社の境内には、柳人それぞれに思い入れの深い句を刻んだ碑が、木漏れ日の中にたたずんでいます。

 紅葉が赤く色づくこれからの季節、境内を散策して句碑巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ミニ句碑
境内に点在するミニ句碑


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