ホームくろいし魅力百選>その43「感隨寺(かんずいじ)のサルスベリ」

広報くろいし2001年4月1日号より
くろいし魅力百選 その43
かんずいじ
感隨寺のサルスベリ


感隨寺(かんずいじ)のサルスベリ
 京町にある感隨寺(穴水孝道住職)の入口中央に、1本のサルスベリの木が植えられています。サルスベリとしては県内でも珍しい大木で、昨年11月に市の文化財(天然記念物)に指定されました。

 中国南部を原産地とするサルスベリは、ミソハギ科に属する落葉小高木。日本には江戸時代に渡来し、北海道南部〜九州の広い地域で、庭園樹などとして植えられています。

 樹高は、通常3〜7m程度ですが、夏に樹皮がはげ落ちてツルツルになり、木登り上手な猿でも滑り落ちるという意味から「猿滑り」と名付けられたといわれています。

 また、品種も豊富にあり、樹木によって紅・桃・紫紅(しこう)・白色などの花を咲かせますが、7月から9月にかけて長い間咲き続くことから、「百日紅」(ヒャクジツコウ) との別名もあります。


 県内有数の貴重な大木
 同寺のサルスベリは、樹高が9.5mで幹周は1.3m。樹齢は約300年と推定されています。県内では、弘前市の革秀(かくしゅう)寺にあるサルスベリ(同市指定文化財)が有名ですが、感隨寺の木はこれを上回る樹齢・樹勢であることから、貴重な大木であると認識されています。

 感隨寺のサルスベリが花を付けるのは、例年8月中旬のお盆時期。赤みがかったきれいな牡丹色の花を咲かせますが、その年の気候によって花の数が増減することから、同寺では古くから「豊凶を占う木」として、檀家や周辺住民など親しまれています。



 市が昨年度、県樹木医会へ調査を依頼した「診断カルテ」によると、この木には、南側に凍傷害と思われる腐朽(ふきゅう)跡があるほか、全体にスス病を併発し、幹にはアブラムシなどが寄生していることが判明。

 今月下旬から、樹木医会の助言を受けながら、防虫剤散布や土壌改良等の対策を講じることになっています。



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