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広報くろいし2000年3月1日号より
くろいし魅力百選 その32
−高賀野坂のロードヒーティング−

高賀野坂のロードヒーティング


 浅瀬石地区の高賀野町内は、市街地から一段小高い山手沿いにあり、1・2町内合わせて108世帯に、424人の市民が住んでいます。

 この町内を縦断する生活路線が、幹線市道浅瀬石・袋線で、町内の入り口から出口までは、急勾配の”高賀野坂”が続きます。

 この坂に、今年度ロードヒーティング(道路の融雪)が施され、今冬から供用を開始。ここにきての大雪に、その威力を存分に発揮しています。

 本市は、総面積の8割を東部山岳地帯が占め、浅瀬石川流域に広がる平野部を中心に集落が形成。農業を主産業とした田園都市として、発展してきました。

 この地形から、市内を縦横する道路の多くに勾配があり、坂道となっています。

 数ある坂道の中でも、斜度が最も急な坂が高賀野坂で、最大勾配は15%以上。唯一の生活路線であるこの市道は、住民にとって貴重なバス路線であり、また浅瀬石地区の多くのりんご農家が畑へと通う産業道路となっています。

 地域住民にとって最大の悩みが冬期間。勾配が急なことからスリップ事故などが多発し、通学する児童や高齢者にとって常に危険が伴いました。

 市がこれらの問題解消へと手がけたのが浅瀬石・袋線無散水消雪施設工事で、別名「高賀野坂ロードヒーティング工事」。昨年8月に着工し、12月末で完工しました。

 総事業費は、6千8百万円。融雪幅5mの坂道は総延長181mに渡り、電熱源方式のロードヒーティングを敷設。稼動期間は12〜3月の4か月間で、外気温・路面温度・降雪状況・路面水分の4要素制御方式を採用し、ランニングコストの省力化が図られる仕組みとなっています。

 高賀野坂途中の商店で話を伺うと、「毎年冬期間は日常的に発生してた交通トラブルがほとんどなくなり、また安全面でも大違い。昨年までは下の川まで運んでいた自宅前の除雪作業も、今年から不要で大助かりです」と、手放しの喜びようでした。

 坂道の融雪に大きな威力を発揮するロードヒーティング。流・融雪溝の整備など、克雪対策や整備は今後も大きな行政課題ですが、一つひとつの実績を十分検討し、計画的な施策として展開されます。


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