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| 広報くろいし2000年2月1日号より | ||
| くろいし魅力百選 その31
−冬の風物詩「かりちょ」− ![]() |
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| 北地区の中馬場尻町内で派村へ向かう道路沿いに、今では珍しい「かりちょ」と呼ばれる藁で編んだ雪囲いの風景が見られます。 市内の北側に位置するこの地域は、冬になると風雪も一段と厳しく、北西風が地吹雪を巻き起こすこともしばしば。こうしたことから「かりちょ」は雪囲いの他にも、強風や地吹雪から家屋を守る防寒≠ニしての役割を担っています。 昭和40年ごろまでは、北地区のほぼ全世帯でこの光景を目にすることができましたが、家屋の建て替えや農業離れなどから、現在は地区内でも数軒に残る程度です。 「かりちょ」の素材は、収穫後の稲藁を使用。藁を手で編み込んで、一枚のむしろ≠ノ仕上げます。 写真の民家では、3代目となる現在までこの慣習を守り続け、今冬も11月中旬に真新しい「かりちょ」で庭先を囲いました。 囲いは息子の役目ですが、むしろ作りは母親が担当。3〜4年で更新するというこの作業は、秋口から毎日こつこつと続けられ、2か月程度を要します。 むしろ一枚の大きさは、縦3m・横1mで、使用枚数は、塀の右側に6枚、左側に13枚のほか、門と門の真上に3枚の合計22枚。この他にも、庭木などにも小さめの囲いが施されています。 「かりちょ」の語源は、仮に張るとの意味合いからとする説があり、昔から本市や近郷ではこのように呼ばれていますが、北津軽郡では「かっちょ」といわれ、また南秋田地方では「しょがき」と名づけられています。 いずれの地方も冬季間は季節風の厳しい風土で、家の周りや板壁を厳重に囲い込む手法など、共通するものがあります。 不要となった藁を用い、厳しい冬を乗り越える手段として、先人から受け継がれてきた雪国の知恵である雪囲い。昔から冬の風物詩であった「かりちょ」は、今後貴重な文化資源となりうるかも知れません。 |
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