共同浴場の朝は早く、午前4時に、一日が始まります。
間もなくひとりふたりと地元の人たちが朝湯を浴びに来て、朝のあいさつと共ににぎやかな世間話があちこちで聞かれます。ここは、昔から地元の人たちの社交の場でした。
一番風呂を浴びに来たお年寄りは、「昔っからこうやって入りにきて、ゆっくりど湯さつかり、それがらまだ脱衣場で世間話するんだ。もう習慣になってまってらね」と笑顔で話してくれました。
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山形地区のほぼ中心地に、温湯町内があります。さらに中心にあるのが共同浴場で、その回りを旅館や客舎が取り囲んでいます。客舎には、今も県内外から湯治客が集まり、にぎわいを見せています。
温湯温泉の歴史は古く、今から450年以上も前にさかのぼりますが、その由来について、薬師寺境内の石碑には、次のように記されています。
『(略)浅石川辺の葦原に、片足が傷ついた鶴が来て浴していた。不思議に思いよく見ると湯を発見(略)』以来この地を、鶴の湯として"鶴泉"と称されるようになり、その地名は今も共同浴場一帯の字名として残されています。
山形地区は、黒石温泉郷として知られ、中でも温湯温泉は、入浴後も温かさがさめにくい熱の湯として、昔からその名をはせています。
温湯のいわれは、よく「ぬるい湯」と間違われるようですが、本来は「温まる湯」と言う意味で、地名が付けられました。
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共同浴場の入浴料金は、大人が130円で、子どもが60円。営業時間は、午前4時から午後10時30分。掃除などの管理・運営は、昔から温湯町内会が中心となって行ってきました。
昭和34年に改築・落成された現在の建物は、約40年の歳月を経て、少しずつ老朽化が目立つようになりました。
改修計画は、今年度の町内会総会の席上で発表され、2年後の13年度には、新しい顔の"温湯温泉大浴場"として生まれ変わる予定です。
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