日ごろの感謝と黒石商人の心意気を、太った"マッコ"に込めて、毎年2月の第1日曜日に開かれる「旧正マッコ市」は、昔から近郷近在からたくさんの人が集まり、「黒石名物」として広く知れわたっています。
「マッコ市」に関する史料はほとんど残っておらず、発生起源も不明です。「黒石市史通史編Ι」には、藩政期と明治期の2説があると記載されていますが、それ以外にはふれていません。
そこで郷土史家鳴海静蔵氏を訪ね、「マッコ市」の語源について伺いました。
「昔は旧正月に、各家庭で子どもにお年玉をあげるのが慣習でした。そのお年玉を津軽では、"マッコ"といいます。
昔の庶民が使うお金は一文銭という穴空き銭で、このお金を90枚から100枚ほど麻糸に通したのが一繋(つな)ぎで、これをあげていました。お金が落ちないよう結んだ結び目が頭で、お金が胴体、最後を結んで切ったところがしっぽで、この形が馬によく似ていたことから"マッコ"と呼ばれるようになったといわれ、語源はお金を繋いだ形です。
「マッコ市」は江戸時代から開かれていたようです。これは商人の発想で、当時の商業政策でした。当時は黒石町にしか商店はなく、普段お世話になってる青森や弘前の人たちに恩返しをしようと、旧正月の買い物客にたくさんの景品をあげたようです。そうした黒石商人の心意気が、今も脈々と続いているんです」
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