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広報くろいし1997年12月1日号より
くろいし魅力百選 その8
−弘南鉄道黒石線が走る−

弘南鉄道黒石線が走る



 朝8時5分川部駅発の弘南鉄道黒石線に乗り込むと、車内は通勤・通学客でほぼ満員。一両編成で川部→黒石間を走る車内では、黒石高校や商業高校へ通う生徒などの熱気で、あふれていました。

 途中停車駅の前田屋敷では、さらに十数人が乗り込み、車内の混雑度を増して、黒石駅へと向かいます。

 乗客は、浪岡町や常盤村をはじめ大鰐町や青森市など、近隣市町村の人たちなどが乗車しており、朝夕の通勤・通学に利用。

 走行距離6.2kmを約10分間で走る黒石線は、単線で1日16往復。1日の平均利用者数は約500人です。 この路線は、本社の弘南鉄道が来年3月に廃止を打ち出し、現在、本市や田舎館村などと、存続についての話し合いが行われているものの、来春の廃止は決定的で、鉄道に代わるバスの運行を検討中。


 黒石→川部間に鉄道が開通したのは、大正元年で、8月15日に黒石駅の竣工式を挙行。以来、貴重な交通手段として、人や物資の運搬などに大きな役割を果たしてきました。時代とともに走り続けてきたこの路線も、昭和59年に民営化され、駅前から国鉄黒石駅の姿が消えました。

 同年11月1日、弘南鉄道に移管され、民営化で運営されてから12年。日中は数えるだけの乗客を乗せ、がたがたと走り続けます。

 昔から使われてきた車体は、かなりいたんできたものの、車内はレトロムードいっぱい。

 時代の流れとともに、その使命を終えようとしている黒石線ですが、津軽平野の中を走ってゆく姿は、郷愁とともに多くの鉄道ファンの心に残り続けます。





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