
縄文文化は、約1万年にわたり営まれた、成熟した狩猟・採集文化であり、弥生時代以降、本格的な稲作農耕が始まってからも、東日本においては、縄文文化の伝統や影響が強く見られるなど、我が国の基層文化と考えられます。
青森県内には、三千を超える数多くの縄文時代の遺跡が所在し、そのうち、7遺跡が国の特別史跡又は史跡に指定されています。
これらの遺跡を構成資産とする「青森県の縄文遺跡群」は、縄文時代の各時期の貴重な遺跡で構成され、集落跡、貝塚、環状列石など縄文文化の顕著な要素を含んでおり、しかも、海岸部、内陸部、湖沼地帯、河川流域など多様な場所に立地していることから、縄文時代の生活様式や生業の在り方など、縄文文化の様相とその変遷を如実に示しています。
また、世界自然遺産白神山地には、ブナ林に代表される縄文時代に成立した植生環境が保存されており、縄文遺跡群を合わせて保存することにより、一体的な保存の促進が期待されます。