

2009年1月30日
自分は、画一的なお店というのが苦手だ。
例えば、それは味が画一的だったり、接客が画一的だったり。日本におけるファミレスの祖であるロイヤルや、ハンバーガーチェーンの礎であるマクドナルドのように、文化を伝来するためにチェーン化されているという、創業者の志があるお店であれば、画一化は手段の一つとなり発信したいメッセージが詰まっているので、それは「素敵な画一化」だと思う。
逆に、一番苦手なのは、お店に思いもコンセプトもなく、「それっぽいでしょ?」みたいなものを発信しようとしている店だ。幸い、青森にはその系統のお店は少ないので、安心して食べ歩くことができるのだが…
三内丸山遺跡の近くにある、この連載ではお馴染みの「三内小学校通り」にある中華料理店、「龍虎」。一見するとここも普通の外観をしたお店なので、イチゲンさんは通り過ぎてしまうはず。
とある日のお昼どきに店のドアを開けると、テーブル席は既に満席で回転テーブルが用意されている座敷に、ようやく空席を見つけることができた。
さて、あとはメニューに目を凝らして食べたいものを指定するだけ。でも、中華料理店の場合は炒め物にしても麺物にしてもやけに種類が豊富だからこれが難しい。ということで、今回も同行者と一緒に悩みぬいた結果、豚肉の角煮ラーメン、マーボ御飯、そして餃子を注文した。

最初に登場した豚肉の角煮ラーメン。
小さい角切り角煮が申し訳程度に入ったものではなく、男勝りな大きさの角煮がゴロンと3つ。眠たげな目もこのルックスを見るとパチっと目が覚める。というより、食べなければ…といった責任感が目覚める。
少し甘めに煮込まれた角煮のタレとラーメンスープとの調和でコク深くなったスープが、太めの麺としっかりと絡む。細麺じゃ受け止められない旨さがそこには待っている。麺をすするうちに、更に角煮はトロトロの状態になっているので、個人的にはチャーシュー麺以上の食べ応えを感じた。つまり、ライス追加も必須の味だ。
ただ、今回はマーボ御飯を注文しており、炭水化物の3乗を避けるためにそれは断念。とはいえ、このマーボ御飯も食べ応え満載。マイルドなタレと調和した辛さ加減に物足りなさを感じることはなく、辛さと旨さが両立して親しみやすい味に仕上がっている。
そして、スープが旨い。どうしても中華料理店のご飯ものについてくるスープは、若干気合いが弱くなりがちだが、ここのはしっかりと気合いが入っている。

で、最後に登場した餃子。
パリパリの皮にジューシーな肉餡。シンプルで王道のルックスだからこそ、感じさせる何かがある。もっとも、それは単純に旨いということ。何枚食べるかという大食い系にも食べやすく、しっかりと一皿を食べたい人にもオススメ。
やっぱり、自分は「それっぽいもの」しか見せてくれない店は苦手だ。ただ、逆にこのお店のように「料理は旨くなくては」という本質をお皿に宿して提供してくれるお店は大好き。だから、マイ通い詰めたいお店リストにも登録され、メニューを片っ端から食べたくなってしまうのだ。
ところで、縄文のプロモーションに一役買っていただけるということで、このJOMON-FANにこんな大物が登場。この方であれば、「それっぽいもの」を発信するのではなく、縄文の本質を発信してくれること間違いなしだと思う。

※メニューは一例です。