

2009年1月9日
私事ながら、実は自分はパンが大好き。
遠足に持っていく弁当の双璧をおにぎりと成すサンドイッチや、菓子パン、惣菜パン。もちろん、食パンにもジャムを塗ったり、あんバターにしたり、時にはフレンチトーストにしたり…とにかく、自分はパンが大好き。
ただ、青森市内の特に縄文遺跡があるあたりには、パン屋なんて一軒もないと思っていた。というより、どうも縄文とパンは結びつかない。「縄文=和」というイメージになってしまうからだ。
でも、パンは小さな旅には欠かせない。小腹が空いたとき手元にあるのがご飯だと、本気モードっぽい食事になってしまうが、パンだと気軽にパクつくこともできる。なので、例えば縄文遺跡を車で周遊する「ジョーモンツーリズム」を実施する際には、いくつかを手元に置いておきたいところ。
そんなツーリズム用のパン選びに理想的なお店が、パン工房ブロート。三内丸山にも小牧野にも近いのが嬉しいところ。
多分、地元じゃない人間が向かうにはナビが必須。それだけ人影少なくひっそりとしたところにお店がある。逆に言えば、お店の周りの雪景色を眺めて思うのが、創作に打ち込むにはもってこいの環境だということ。現に、この店に来る手前には立派な工房の姿もあった。
お店のドアを開け、更にガラス戸を開くと、鼻腔をくすぐるのは焼きたてのパンの香り。やばい、この時点でパン好きの自分は興奮してしまう。

白い窓から射しこむ光に照らされたパン棚。そこには、素材へのこだわりや調理方法が記された、手書きのPOPの姿も。総菜パン、菓子パン、丸型の食パン。いかん、このままでは、ジョーモンツーリズムではなく、パンツーリズムと化してしまう。
更に隣の棚に目を移すと、今度は焼きカレーパンや、ピザパンの姿と無数のラスク。一口大の試食用のパンが入った籠も、いかにも「試食ですよ」といった扱いではなく、まるで詰め合わせ商品のように並んでいる。
そのラスクにしても、クロワッサンやクルミ、あるいはガーリックや赤トウガラシを使ったなんて一品もある。「そのお店のラスクの種類は、商品アイデアの引き出し数に比例する」という持論があるので、このお店はなんとも魅力的。


やっぱり、無機質に商品が陳列されているより、お客さんとキャッチボールをしている空気が伝わっているお店での買い物は楽しい。目で癒され、香りで癒され、接客に癒され、そして味に癒される。そんなお店だからこそ、長居して一つ一つのパンとにらめっこ。すると、いつの間にか1,500円分ぐらい買っていた。
たとえば、10種類の雑穀を使ったパンとか。

売り場の奥にある焼き場から出てきたご主人にお話を伺うと、「ウチは、普通のパンを作っているだけだよ!」とのこと。でも、普通というのが一番難しい。細部にこだわりを感じさせるパンを食べていると、作り手が言う「普通」のレベルの高さが見えてくる。
さぁ、熱い気持ちが詰まった、焼きたてのバターロールを堪能したら、車を走らせて縄文遺跡に会いに行こう。


※メニューは一例です。