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縄文エッセイ|「縄文ファン」の方々が綴ったエッセイ。青森の縄文遺跡の魅力に迫ります。
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ホーム縄文エッセイ 縄文遊々学:第23回 イギリスJOMON紀行(3)「ストーンヘンジを訪ねて-2-」

縄文エッセイ|「縄文ファン」の方々が綴ったエッセイ。青森の縄文遺跡の魅力に迫ります。

縄文遊々学|岡田 康博

第23回 イギリスJOMON紀行(3)「ストーンヘンジを訪ねて-2-」

2010年2月1日

さて、現地に着いてまず驚いたのは、ストーンヘンジのすぐ側を幹線道路が通っていることです。景観上、問題があることはもちろんですが、かなりの交通量があることから車の走行音のために、古代ロマンに思いを馳せるには少し難しい感じがしました。道路際には網の目状のフェンスが設置され、外からも見ることができますが、自由には出入りできないようになっています。


ストーンヘンジと駐車場は地下道で結ばれています。

駐車場は、ストーンヘンジからは直接見えないように配置され、結構な広さがありましたが、年間約85万人の見学者を受け入れるだけのキャパシティーがあるのかどうか、やはり疑問が残りました。三内丸山遺跡や他の日本の遺跡に比べても決して広いわけではないと思います。見学したのは初冬で、観光シーズンも終わっていましたので、見学者も少ない方だったと思いますが、それでもかなりの見学者がいました(日本人は多い)。

入場料を払った後、音声ガイド(もちろん日本語です)を手に、道路下のトンネルを通って巨石に近づくことになります。トンネルは緩やかな斜路となっており、抜けると目の前に巨石が姿を現します。最初は、以外に小さいように見えますが、近づくとやはり高さ約7mもある立石の大きさに圧倒されます。


橋をかけて遺構を保護しています。

園路は、巨石を一周するように配置されており、当然ながら地下遺構を保護する仕様となっています。細かな石で舗装され、非常に歩きやすい印象を受けました。堀や土塁には橋が架けられ、保護には十分配慮されています。両脇にはロープが張られており、外には一応出られないようになっています。20世紀当初は巨石に自由に近づくことができたそうですが、保存のため現在は立ち入りが厳しく制限されています。ストーンヘンジ一帯は草地となっており、地面が露出していないことから一定の保護がされていると言えます。見学者は園路に示された場所で立ち止まり、音声ガイドによる説明を各自聞くことになります。少し長いような気もしましたが、説明も分かり易い内容となっています。撮影も制限なく、全くフリーですので、見学者は思い思いの場所で記念写真を撮っていました。

予定もありましたので、ゆっくりと見学するというわけにはいきませんでしたが、1時間半もあれば十分に堪能できるものと思われました。周辺の田園風景も素晴らしく、また、関連する遺跡群も多数あることから、遺跡ファンにとっては見逃せない場所と言えるでしょう。


撮影はフリーです。

さて、ストーンヘンジの目的ですが、これまでの発掘調査で50体以上の火葬人骨が見つかっていることやストーンヘンジの造営に関わったと考えられる周辺の集落跡の状況から、初期には墓地としての性格が強く、後に、夏至や冬至に関係する儀式の場所として使われた可能性が高いとの解釈が有力になってきているようです。

プロフィール|Profile

岡田 康博

岡田 康博

  • 1957年弘前市生まれ
  • 青森県教育庁文化財保護課長  
  • 少年時代から、考古学者の叔父や歴史を教えていた教員の父親の影響を強く受け、考古学ファンとなる。
  • 1981年弘前大学卒業後、青森県教育庁埋蔵文化財調査センターに入る。県内の遺跡調査の後、1992年から三内丸山遺跡の発掘調査責任者となり、 1995年1月新設された県教育庁文化課(現文化財保護課)三内丸山遺跡対策室に異動、特別史跡三内丸山遺跡の調査、研究、整備、活用を手がける。
  • 2002年4月より、文化庁記念物課文化財調査官となり、2006年4月、県教育庁文化財保護課三内丸山遺跡対策室長(現三内丸山遺跡保存活用推進室)として県に復帰、2009年4月より現職。

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