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| テーマ『朝』秀逸以下略 |
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| 大下 一真 選 |
| 天位 |
| 運動会の曲にあわせて千人の子らの手朝の空をつかめり |
| 栗山 友子 (青森県十和田市) |
| 評 |
運動会の始めに、全員で体操をしているのでしょう。いっせいに手が高く伸びて、空をつかむように見える。明るい未来をもつかんでほしいと、作者は思っているはずです。爽やかな作品となりました。 |
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| 地位 |
| 畑いっぱい収穫されず咲き盛るキャベツの花に差す朝の光 |
| 南 洋子 (青森県十和田市) |
| 評 |
収穫されないままキャベツが花を咲かせているのは、人間の都合なのでしょう。でも、キャベツにとっては嬉しいことです。「キャベツの花に差す朝の光」は、やさしい作者の眼差しと重なっています。 |
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| 人位 |
| 朝より灘に鱈いさるわが船にロシア警備艇張りつき暮るる |
| 向井 洋一 (大阪府岸和田市) |
| 評 |
領海内ぎりぎりのところで漁をする作者に、一日中監視をゆるめないロシア警備艇。知らず知らず緊張感を覚えました。知らない世界を短歌を通して教えていただきました。もっとたくさん歌ってほしい世界です。 |
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| 廣瀬 直人 選 |
| 天位 |
| 十字架の天辺にある夏日かな |
| 門崎 博雄 (北海道空知郡上富良野町) |
| 評 |
場所は国内でも外国でもよろしい。長い歳月を経た教会の尖塔を想像します。折柄、真夏の太陽がその真上にあります。「夏日」と「十字架」の歴史との呼応です。 |
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| 地位 |
| 何事もなく朝が来て桃の花 |
| 永野 美千代 (福岡県古賀市) |
| 評 |
桃の花が咲き盛る春たけなわの日和です。それとともに日々の生活を、「何事もない」穏やかな日々。「朝」の一語が、昼も夜も包み込んでいる点に注目しました。 |
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| 人位 |
| かたまって朝の霧とぶ念珠かな |
| 小山 百合子 (岩手県盛岡市) |
| 評 |
朝のお勤めのために本堂に向う僧の姿がある。手には「念珠」。湧いて流れる「霧」と「念珠」の取り合わせに確かな目がある。「かたまって」がポイント。 |
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| 加茂 如水 選 |
| 天位 |
| 前向きに生きて朝日を手に掬う |
| 末田 笑放子 (福岡県北九州市) |
| 評 |
後ろ暗さのない人生を送っている人は、賢者・愚者を問わず自然の恵みに感謝しながら、仕合せな暮らしに浸っている。「朝日を手に掬う」が言い得て妙。 |
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| 地位 |
| 朝もやよ君も優柔不断だね |
| 藤原 ヒロ子 (秋田県秋田市) |
| 評 |
話言葉を巧みに操った感性に脱帽。朝靄を決断のにぶいさまと見た眼力と句の仕立てに拍手。 |
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| 人位 |
| 自分史の余白に夢を描く朝 |
| 野田 てるを (奈良県大和郡山市) |
| 評 |
自分史に余白があるとは羨ましい限り。その上未だ夢を持つ意欲、その限りないエネルギーを分けて貰いたい思い一入である。 |
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