青森県の縄文遺跡群

1.経緯 2.提案の内容 3.選定結果
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はじめに
世界遺産について
縄文文化とは
「青森県の縄文遺跡群」を世界文化遺産に!
青森県内の国指定史跡の縄文遺跡
三内丸山遺跡
小牧野遺跡
是川遺跡
長七谷地貝塚
亀ヶ岡遺跡
田小屋野貝塚
二ッ森貝塚
青森県内の主な縄文遺跡
大森勝山遺跡
石神遺跡
太師森遺跡
大平山元T遺跡
エリア別の主な縄文遺跡
トピックス
リンク
1 経緯
  世界文化遺産に登録されるためには、国内の候補遺産リストである世界遺産暫定一覧表に登載される必要がありますが、登載する遺産については、文化庁が地方自治体からの提案を基に選定することとなっています。
  青森県では、平成18年11月28日に、青森市、八戸市、つがる市及び七戸町と連名で「青森県の縄文遺跡群」について、文化庁に提案書を提出しましたが、平成19年1月23日の文化審議会文化財分科会において、青森県の提案は「継続審議」となりました。
  「青森県の縄文遺跡群」は、集落遺跡・貝塚・環状列石・低湿地遺跡など多彩な遺跡群であり、わが国の歴史の大半を占める先史時代の貴重な物証として高い評価を得ましたが、一方でいくつかの課題も提起され、特に「広域に所在する同種・同時代の資産との比較・統合の検討」という課題については、青森県だけでは解決できないものであったことから、青森県と同じ縄文時代の遺跡を資産として提案書を提出した秋田県をはじめ、縄文時代を代表する円筒土器文化、十腰内式土器文化、亀ヶ岡式土器文化などが繁栄した中心地域としてのまとまりとなる北海道と岩手県をも含めた4道県で資産を構成することになりました。
  平成19年8月27日から28日にかけて北海道旭川市で開催された「第11回北海道・北東北知事サミット」において、資産の名称を「北海道・北東北の縄文遺跡群」とし、世界遺産暫定一覧表登載に係る共同提案を行うことが正式合意されました。  
 平成19年12月19日、三村申吾青森県知事をはじめ、高橋はるみ北海道知事、達増拓也岩手県知事、寺田典城秋田県知事の4道県知事が揃って青木保文化庁長官に対し、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の提案書を提出しました。
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2 提案の内容
資産名
 北海道・北東北の縄文遺跡群

資産の構成
 北海道、青森県、岩手県、秋田県に所在する縄文時代の15遺跡
遺跡名 所在地 管理団体 時期 主な特徴
【史跡】
北黄金貝塚
(きたこがね)
北海道
伊達市
北海道
伊達市
前期 保存状態の良好な埋葬人骨や動物遺体が各種出土している貝塚遺跡。
【史跡】
入江・高砂貝塚
(いりえ・たかさご)
北海道
洞爺湖町
北海道
洞爺湖町
前期
〜後期
周辺の自然環境、生活や生業、人類学的形質や葬法を顕す貝塚遺跡。
【史跡】
鷲ノ木遺跡
(わしのき)
北海道
森町
北海道
森町
後期 道内最大規模の環状列石。
【史跡】
大船遺跡
(おおふね)
北海道
函館市
北海道
函館市
中期 大型の竪穴住居が特徴的な大規模集落跡。
【特別史跡】
三内丸山遺跡
(さんないまるやま)
青森県
青森市
青森県 前期

中期
人々の縄文時代観にも大きな影響を与えたわが国を代表する遺跡。
【史跡】
小牧野遺跡
(こまきの)
青森県
青森市
青森県
青森市
後期 大規模な土地造成と特異な配石によって構築された環状列石。
【史跡】
是川石器時代遺跡
(これかわ)
青森県
八戸市
青森県
八戸市
晩期 漆・木製品の優品が数多く出土した集落跡。
【史跡】
長七谷地貝塚
(ちょうしちやち)
青森県
八戸市
青森県
八戸市
早期 東北地方に数少ない早期の貝塚遺跡。
【史跡】
亀ヶ岡石器時代遺跡
(かめがおか)
青森県
つがる市
青森県
つがる市
晩期 「亀ヶ岡文化」の名称の由来ともなった代表的遺跡。
【史跡】
田小屋野貝塚
(たごやの)
青森県
つがる市
青森県
つがる市
前期 日本海側における数少ない貝塚遺跡。
【史跡】
二ッ森貝塚
(ふたつもり)
青森県
七戸町
青森県
七戸町
前期

中期
東北地方有数の大規模貝塚遺跡。
大平山元T遺跡
(おおだいやまもといち)
青森県
外ヶ浜町
青森県
外ヶ浜町
草創期 日本最古とされる約16,500年前の土器が出土した遺跡。
【史跡】
御所野遺跡
(ごしょの)
岩手県
一戸町
岩手県
一戸町
中期 焼失した土屋根住居が数多く確認されている大規模集落跡。
【特別史跡】
大湯環状列石
(おおゆ)
秋田県
鹿角市
秋田県
鹿角市
後期 万座・野中堂の2つの大規模環状列石を主体とするわが国を代表する遺跡。
【史跡】
伊勢堂岱遺跡
(いせどうたい)
秋田県
北秋田市
秋田県
北秋田市
後期 4つの環状列石を主体とする大規模な祭祀遺跡。

資産の概要
 縄文文化は、完新世の温暖湿潤の気候のもとで成立した生態系の中で、自然との共生のもと約1万年もの長きにわたり営まれた、高度に発達、成熟した定住的な、採集、狩猟、漁労文化であり、わが国の歴史の大半を占めるものです。ヨーロッパや大陸の先史文化と比較すると、本格的な農耕と牧畜を持たず、新石器時代の文化としてはきわめて特徴的な様相を呈しています。
 世界に先駆けて土器を生み出した縄文文化では、森や海、河川の豊かな資源を利用するための技術や道具類も飛躍的に発達し、石鏃や石匙など特有のものを生み出しました。これらの多くは素材を変えながらも現代においても使用され、わが国のさまざまな産業の発展の礎を築いたものと言えます。
 日本列島では、弥生時代以降本格的な稲作農耕が定着してもなお、縄文文化の伝統が根強く残り、現代に至るまで縄文文化に起源や系譜を求めることのできる伝統や文化的要素が数多く認められます。さらに、自然と共生するという縄文文化の哲学というべき観念は、日本人の価値観や自然観の形成に大きく寄与するなど、日本の基層文化と言われ、現代社会の基礎となりました。
 北海道・北東北は、日本列島の中でも縄文遺跡が最も多く所在し、わが国最大級の縄文集落跡である特別史跡三内丸山遺跡や大規模記念物である特別史跡大湯環状列石を始め、縄文文化の様相を今に伝える遺跡の宝庫です。縄文時代草創期から晩期までの各時期にわたる学術的に重要な遺跡が数多く存在するとともに、多くの遺跡が特別史跡又は史跡に指定され、適切に保存されています。これらの遺跡は、安定、成熟した社会組織を具体的に物語る集落跡、当時の生業活動の内容を示す貝塚、祭祀や精神的な活動の拠点となった環状列石、有機質の情報が数多く埋蔵されている低湿地遺跡など、縄文文化の顕著な要素を含んでおり、しかも海岸部、内陸部、湖沼地帯、河川流域、山岳地帯などに立地し、生活文化や生業の在り方など多様な環境に適応し、自然との共生の典型的な姿と縄文文化の変遷を如実に示しています。また、これらの遺跡の出土品の中には、美術工芸的にも優れ、国宝や重要文化財等に指定されているものも数多くあります。

提案者
   北海道、函館市、伊達市、森町、洞爺湖町
   青森県、青森市、八戸市、つがる市、外ヶ浜町、七戸町
   岩手県、一戸町
   秋田県、鹿角市、北秋田市・・・・・・・・・・以上、4道県12市町

★提案書全文(PDFファイル、1749KB)
※項目別に分類 ・表紙、目次(PDFファイル、28KB)
・提案のコンセプト(PDFファイル、285KB)
・資産に含まれる文化財(PDFファイル、1402KB)
・保存管理計画(PDFファイル、16KB)
・世界遺産の登録基準への該当性(PDFファイル、21KB)

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